初婚率の低下の大きな要因

国立社会保障・人口問題研究所「日本労働研究雑誌」2005年1月号より

出生動向基本調査によって蓄積されてきた、夫婦の出会いのきっかけに関するデータを用いて、過去30年間における初婚率の低下量を分析したところ、「学校で」「友人・兄弟を通じて」「サークル・クラブ・習い事」「街中で」といった、恋愛結婚は約1割りほど減少していますが、この40年間ほとんど変わっていないのです。
しかし、親戚や会社の上役の紹介を含む「見合い結婚」の減少が約5割、「職場や仕事の関係」の結婚の減少が約4割と、低下分の大多数を占めています。

ある意味、企業社会が結婚に大きな役割を果たしていたと言えるでしょう。しかし、企業社会がその役割を果たせなくなった今、他の何かがその役割を引き継がなければ、現状を変えることは出来ません。
私たちブライダルサロンMBIは、全国約6,000名のブライダルスポンサー会員(取次サロン)その役割を担うために、大きな責任を持って、「結婚」というものに取り組んでおります。

「結婚には利点がある」と考える未婚者は増加

未婚化や晩婚化が増加しているといっても、結婚そのものを否定しているわけでありません。現に、男女とも約9割が将来は結婚することを願っており、また、結婚に対する利点についても多くの男女が認めています。

結婚することに利点があると感じている未婚男女は、男性65.7%、未婚女性74.0%。 結婚の利点として男性では「精神的な安らぎの場が得られる」が最も多く、女性では「自分の子どもや家族をもてる」が最も多くなっている。また、男女とも「愛情を感じている人と暮らせる」が上位にあり、結婚の利点として内面的事柄が上位を占めています。

また、男性では「社会的信用を得たり、周囲と対等になれる」「生活上便利になる」といった減少傾向にあった理由が横這いとなったり、女性では「親や周囲の期待に応えられる」や「経済的余裕がもてる」といった理由が増える傾向にあります。